X-Pro2と秋の三滝寺
秋になり紅葉のシーズンとなった。
目に映る木々も色づき今年も寒い時期が来たと感じる。
最近は外に出る元気があまりなく家で過ごす事が多かったのだが、せっかくの今年の秋を楽しまねばという思いに駆られ、紅葉を見に三滝寺を訪れた。
三滝寺は重要文化財の多宝塔や境内の自然が有名なお寺で、前々から行こうと思っていた場所。
山の中に建てられたお寺の為、境内は自然で溢れていて、無数の石仏と色鮮やかな紅葉に見守られながら参拝する事が出来る。
今回は紅葉の彩りを収めたいと思っていたので、X-Pro2のセッティングをどうしようかと考える。
いつもはACROSとクラシッククロームの二つなのだが、クラシッククロームだと彩度が低いし色が濁る。
折角なのでフィルムシミュレーションを見直してみようと思い、今回は珍しくなんにもカスタムせずRAWで撮り、X-RAW Studioにていろいろ試してみることにする。
普段はjpeg派で「モノクロで撮ったらそこまで!カラーで撮って保険を掛けるなどしない!」と言い聞かせているので、今回は何にも考えずに撮るだけなのが新鮮。
さて、フィルムシミュレーションを試した際のことはいろいろと発見があったのでまた別で詳しく書くとして、結果的に今回カラー写真は全てProviaで落ち着く事となった。
スタンダードと言われるProviaは中庸だと思うとあまり積極的に使おうという気になれず、鮮やかな写真を収めるときはAstiaを使う事が多かったのだが、今回でかなり認識が覆った。

境内はかなり色づいている。
銀杏は眩いばかりの黄色。
そして鮮やかな樹々に囲まれて佇む多宝塔。
これぞ日本、という空間。


次の一枚のみVelvia。
鮮やかさと力強さを出したい時はVelviaが合う。


境内の参道の横には無数の石仏が。
自然と一体化する仏。

平日の夕方に訪れたのだが、僕の後からもぽつぽつと人が訪れていて思ったよりの人だった。
気軽に来れる紅葉スポットという感じなのだろうか。
だが僕は境内の姿や本堂の空気感などとても素晴らしい場所だと思った。
信仰と自然は共にあるという事を現している。

印象に残ったのが、お一人で参拝されていた女性。
三滝寺の宗派である真言宗の方なのか、御本尊にも手を合わせ時間を掛けてしっかりと参拝されていた。
僕が訪れた時は他には写真を撮りに来ている人かさらっと見るだけの人が多かったので、きちんと参拝される姿はとても印象に残った。
