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とある日、朝から雨が降っている。

湿気はそこまでないが、雨音が途切れず、辺りは暗い。

せっかくの休みなのに、雨とは残念だ。

ベランダから外を眺めると分厚い雲で陽の光が届かないせいか、世界の彩度が落ちて見える。

「まるで銀残しのフィルムみたいだ。」

ふとそう思った。

銀残しとは映画フィルムでの技法のことで、現像を通常の現像とは違うプロセスを経る事で底彩度かつ高コントラストな画になり、力強さやダークな感じを強調させる事が出来る。
しかも映画フィルムは基本ダイナミックレンジが広いものだが、銀残しはシャドウ部分が濃くなって潰れることもある。
独特なその画は日本で生まれたものだが海外でも取り入れられ、有名な所だとサスペンスの金字塔「seven」にて使われている。
「seven」の重々しい雰囲気はこの銀残しの画が大事な要素だと思う。

そう思いながら外を見ていると、そのイメージを写真で表現したくなってくる。

僕はx-pro2を手にし、セッティングを考える。

フィルムっぽい色を出すならこのクラシッククロームが一番。
くすんだ色を出してくれるこのシミュレーションは僕のお気に入りで、ホワイトバランスによっても様々な良い色を見せてくれる。
そのほかは本家の特徴そのままにシャドウを濃く彩度を下げる。
ノイズリダクションも下げて、グレインエフェクトもかければノイズもしっかり乗ってくれる。
あとは撮りながらホワイトバランスを脳内のイメージに合わせて調整すればいいだろう。

そんな具合でセッティングが済んだのでxf35mm f1.4をx-pro2に取り付け外に出る。

脳内のイメージと目の前の光景を照らし合わせ、再現するべくシャッターを切る。

僕はもともとシネスコのアスペクト比が好きで、とりあえず16:9に設定してPCでトリミングするように撮影をする。

銀残し風の画調と、シネスコのアスペクト比はとても合う。

物語がないのが残念だが、想像しながら映画のワンシーンを切り取るように写真を撮る。

あてもなくぶらぶら写真を撮るのも面白いが、強いイメージを持った状態でカメラを持ちあるくのもまた面白い。

X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
Avatar toshihiro

Author: toshihiro

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